発達障害の子との毎日

発達障害の子供との日常を綴っています。真面目な話あり、くだらない話ありです。

説明不足すぎる発達障害児。

元号は変わりましたが、自分自身の生活には別段変化は無いmamemuchiです。こんにちは。本日紹介するのはこちら↓

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セブンイレブンチョコクランチエクレアです。

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ザクザクのクランチの食感が良いですね。「ざくざく食感!」とアピールするだけの事はあります。クリームは甘さ控えめなので、チョコがかかっているのに甘ったるさは感じません。

味は美味しくて満足の品ですが、たっぷりのクリームはこぼれやすいし、クランチはボロボロ落ちまくります。小さい子供に食べさせる時は大惨事を覚悟しましょう。

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お値段税込み162円、325kcalです。

 

さて。先日私がシュウとは別室で過ごしていた時の事です。

シュウが私の所に来て、「お母さん。ゴミ箱がいっぱい。」と言いました。その日はゴミ収集日の前日。シュウの言う通り、部屋に置いているゴミ箱はゴミでいっぱいの状態でした。

私は「あ~、そうだね。もうゴミ箱いっぱいだよね。」と答えました。するとシュウは、「ゴミ箱カラにする。」と言いました。

 

珍しい。・・・て言うか、初めてだ

 

「え?大丈夫?シュウ1人で出来る?」と私が聞くと、シュウは「できる。」との言葉を残し、ゴミ箱のある部屋へと戻って行きました。

 

ゴミ箱からゴミ袋を外すのは出来るとしても、そのゴミでいっぱいのゴミ袋をどう始末するつもりなのか。新しいゴミ袋が置いてある場所は分かっているのか。・・・等々、色々と気になる事はありましたが・・・とりあえず任せる事にしました。

 

その後、私は部屋のゴミ箱を確認。あれ?変化は無いぞ?

 

相変わらずゴミが溢れそうな状態のまま、ゴミ箱はそこにありました。ちなみにシュウはパソコンに向かっています。部屋に突っ立ったままゴミ箱を眺める私に、シュウは言いました。

 

「ねえ見て見て。ゴミ箱がカラになりましたー。」

 

シュウに言われるがまま、私がパソコン画面をのぞくと・・・。シュウはデスクトップのゴミ箱アイコンを開き、不要なデータを削除してスッキリした様子を見せてくれました。

 

そっちかい。

 

私がシュウと同室にいたのであれば分かりますよ?パソコンのゴミ箱の事だって。でもさぁ。パソコンという事前情報無しに「ゴミ箱。」と言われたら、普通は現実世界のゴミ箱の事だと思いません

 

いくら現代日本のパソコン普及率が高いとは言っても、ただ「ゴミ箱。」と言われて「ゴミ箱アイコン」を思い浮かべる人の方が多数派だなんて有り得るんですか??

 

自閉症児は相手の立場に立って考えるのが苦手・・・とは聞きますが、それを実感した出来事でした。まあこういう齟齬って、定型発達でもあるとは思いますがね。言葉のチョイスが上手な人もいれば、下手な人もいますから。

 

けれどもこの他にも、似たような事はありまして。シュウは相手に何かを見てほしい時、「これ見て。」と言う事は出来るようになりました。言葉はかなり発達してきているんです。

けれどもその際、見てほしい物を相手に向けないのです

例えばノートを見てほしいのだったら、「これなんだけど・・・。」って感じで相手にノートを開いて見せるじゃないですか。

スマホ画面を見てほしいのであれば、「これ見て。」と相手に画面を向けるじゃないですか。

けれどもシュウは、そういう動作をしません。

 

ガッツリ自分で見たままの状態で、言葉だけで「見て。」と言います。「相手に見てもらう。」という感じではなく、「お前の方から見に来い。」的な感じで

 

いや、分かってます。シュウに悪意はないんですよ。偉ぶってるわけではないんです。ただただ自然とそういう言動になってしまっているだけなのだと思います。他意は無いでしょう。

けれども大多数の人は空気を読んで、見てほしい物は相手に向けるじゃないですか。これって、「そうしなさい。」と具体的に教えられて習得すると言うよりは、自然と身に付く事だと思うんですよね

けれどもシュウは自然に身に付かないんです。

 

自閉症はコミュニケーション下手と言いますよね。シュウを見ていると、「ああ、こういう事ね・・・。」と実感できます。

 

自閉症の子は、「空気を読む。」というのが苦手です。「察しろ。」「言われなくてもこれくらい分かれよ。」という要求は酷なのです。けれども「こういう時は、こうすればいいよ。」と具体的に教えてもらえれば、それを習得できます

「空気が読めない物知らず。」と嫌悪するのではなく、特性に寄り添ってもらえると嬉しいですね。

 

それでは今回はこのへんで。