発達障害の子との毎日

発達障害の子供との日常を綴っています。真面目な話あり、くだらない話ありです。

発達障害、微妙にズレた表現をする。

シュウが「Google Play」の事を「グーグルはじめ」、「いつの間に通信(3DSの機能)」の事を「いつのかんにつうしん」って言います。「Play」は「始める」という意味で使われますし、「間」は「かん」という読み方ありますものね。

「あの文章ではこういう読み方だった。じゃあ、この文章でもきっとそうだろう。」という考え方が出来ているのですね。応用力がついてきているのです。正誤で言ったら今回の場合、間違いではあるのですが。けれどもこのような、予測する力がついた事自体は嬉しく思っているmamemuchiです。こんにちは。

ちなみに「ヴォルゲロム(カービィに出てくるキャラクター名)」は「ヴォ」の読み方がわからず固まっていました。

 

シュウは↑のように、表現の仕方が独特だったりします。

 

以前、とあるおもちゃ屋さんへ行った時の事です。恐竜や蛇の、結構リアル志向な人形がありました。わたしはそれらを手に取り、シュウに近付けてみました。「ガオーッ!食べちゃうぞー!」みたいなノリで。しかしその見慣れない奇妙な人形は、どうやら苦手なシュウ。

「ちょっとやめて!どうぶつはもってこないで!」と拒否。

 

・・・動物・・・。・・・いや、間違ってはいないですよ?蛇も恐竜も動物でしょう。しかし、大抵の場合、「蛇」は「ヘビ」と称しません?「恐竜」は「きょうりゅう」って言う気がしません?ちょっと変わってるなぁと思いました。

 

生き物の呼称だけではなく、人の呼称も変わっているシュウ。道行く下校中の小学生たちを見てこどもがあるいてる。うるせえなぁ(笑)」と言いました。・・・はい。たしかに小学生は子供だと私も思います。大人でも老人でもないし、赤ちゃんでもなければ青年と言うほどの年齢でもないでしょう。

しかし。しかしシュウも確実に「子供」です。しかも幼稚園児のシュウは、小学生たちよりも年下の子供です。そのシュウが、小学生たちを「こども」と称するのは違和感があるような・・・。

おまけに「うるせえなぁ(笑)」などと、こちらがひやりとするような事をサラっと言ってのけています。しかし、小学生たちが極端に大騒ぎしていたわけではありません。男子集団なので、多少の悪ふざけはしていましたが。「うるさい。」と苦情が来るほどではなかったです。シュウは「賑やかな状況」を表現する言葉として、「うるさい。」と言っているだけなのです。他の表現を知らないのです。決して小学生たちを不快に思っているわけではないのです。語彙が少ない為に、このような表現になってしまっています。

 

これと似たような事は他にもあります。ある日、自宅に郵便物が届きました。配達員のおじさんから荷物を受け取る私。その側でシュウはおとのこからもらった?おとのこからもらったの?」と言いました。

はい。これは、「男の子から荷物をもらったのか?」と言っているのです。男の子・・・。・・・うん、これも完全な間違いではないです。配達員のおじさんは性別=男ですからね・・・。

しかし私の目から見た配達員さんは、完全に「おじさん」です。おじいさんではないですが、ギリギリ男の子表現が許されそうな若者でもありません。どこからどう見ても、完全無欠のおじさんです。

シュウはまだ、年齢に考慮した呼び方は会得できていないようです。

 

まぁこれって、逆パターンよりはマシですね。「お兄さん」を「おじさん」と呼んだり「お姉さん」を「おばあさん」と呼んだりする方が、相当に気まずいですもんね・・・。

 

シュウの不思議表現はまだあります。「トイレでおしっこをする」事を「おしっこをもらす。」と言うのです。これについてはどうしてそう言うようになったのか、原因不明です。私も周囲の大人もそういう表現はしませんし・・・。「もらす」という事は「おしっこが出ている」という事ですから、100%間違いではないですが・・・うーん・・・。

 

植物にあげる水についても、独特の表現をします「エサ」と呼ぶのです。私が「チューリップにお水あげなよ。」なんて言うと、「あー・・・エサ?」と返ってくるのです。エサ・・・。「植物が生きる為生長する為に摂取するもの」という意味ではまぁ・・・。でも植物にとってのエサって、どちらかと言えば水よりも肥料では・・・?

 

どれも完全に間違っているわけではないんですよね。ある意味では正しいと言いますか。細かく言ったら違うけど、ザックリ分けたら間違いとは言い切れない・・・みたいな。

この手の表現のズレは、定型発達の子でも良くある事でしょうね。それとも、来月から小学生という年齢では、もうあり得ない・・・?? ・・・まあそうだとしても(汗)、正しい表現を習得する一歩手前まで来ているという事です!

 

少々難はありつつも、ここまで喋れるようになった事は大きな成長です。

それでは今回はこのへんで。